薬局の活用
医薬分業とかかりつけ薬局

 病院や診療所で医師の診察を受けた後に,お薬のかわりに薬の名前が書かれた処方せんが渡されます。この処方せんはどこの薬局にでも持って行くことができ,その薬局で薬剤師が処方せんの内容が適正であるか確認した後,調剤を行い薬が渡されます。「医薬分業」は,医師と薬剤師というそれぞれの分野の専門家が協力して,くすりの安全性や効果を高め,より良い医療サービスを提供する制度です。

あなたがいつも利用する薬局を「かかりつけ薬局」にすると,患者さんごとの「薬歴」(薬の服用記録)を作成しますので,体調や体質なども理解した上で,薬の調剤を行うことができます。薬の使い方,副作用はもちろんのこと,他の病院や診療所でもらった薬,大衆薬や食品の飲み合わせなどについても十分な説明を受けられます。

「かかりつけ薬局」を決めている場合 「かかりつけ薬局」を決めていない場合

かかりつけ薬局では,あなたの使用するお薬(2カ所以上の医療機関からのお薬や大衆薬等)の重複や相互作用をチェックできるので,より一層安全なお薬の使用が期待できます。

お薬手帳

 「お薬手帳」は,あなたのかかりつけ薬局の薬剤師に相談すればもらうことができます。あなたが今まで服用したり,使ったりしたお薬の名前や飲む量,そして過去に経験した副作用,アレルギーなどを継続的に記録するための手帳です。

 外出時に体調をこわして,初めての医療機関にいくときにも「お薬手帳」があれば,普段服用しているお薬の情報を正確に伝えることができ,より一層適切な治療を受けることができます。

ジェネリック医薬品

 病院や診療所から処方される薬は,先発医薬品(新薬)と後発医薬品(ジェネリック医薬品)に区別することができます。後発医薬品とは,先発医薬品の再審査期間や特許期間(20~25年)終了後に,先発医薬品と同じ有効成分で,有効成分の量やその有効性,安全性が同等として販売される医薬品です。先発医薬品との違いは,色,形,添加物などで,錠剤を小さくするなど,先発医薬品よりも改良した薬を作ることができます。

また,新薬開発にかかる莫大な研究開発費が抑えられるため,先発医薬品に比べて,約2割~7割のお薬代(薬剤費)になります。国は,本格的な高齢化社会を迎え,国民医療費の増大が予想される中で,患者負担の軽減や医療保険財政の改善の観点から後発医薬品の使用を促進しています。

 後発医薬品を希望する場合には,医師や薬剤師に相談しましょう。